(4)
その後、利佳は主人達の厳重な管理下で被虐調教を受け続け、日に日に愛奴として成長して いった。
そんな在る日、RIKAの二回目の発表会を翌日に控え、衣装合わせが行われていた。 鏡の前に立つRIKAには、以前の利佳の面影は、微塵も残っていなかった。
彼女へのTATTOOはエスカレートしていき、薔薇のTATTOOは密に彫られ、顔全体と、空いた 所には、所謂”白粉彫り”を施され、日に当たらず、只でさえ蒼白いRIKAの肌は、まるで白塗りの 様に白くされた。唇にも赤いTATTOOを入れられ、瞼の周りにも赤や黒のTATTOOが施された。 髪も緑色に染められ、ラビアにもピアスを施されていた。
「調教師様。ますたーハ、ドコニ…」
「旦那様は、お客様の所だ。上で、お相手している」
RIKAはつまらなそうな色を浮かべた。
「折角、ますたーニ見テモラエルト、思ッテタノニ…。私ノちゅちゅ姿…」
RIKAは、自分のチュチュ姿を大きな鏡に映して、見つめていた。だが、RIKAは鏡の裏側の、 覗き部屋の存在とそこにいた人達の事を知らなかった。
(5)
「よく、ここまで調教出来ましたね」
「いいえ、お宅のお嬢さんの天性の素質の賜物ですよ」
「そう言ってもらえると、光栄です。しかし、私共は酷い親ですよ。実の娘を愛奴に仕立て上げよう としていたんですから」
「でも、おかげで、素敵な奴隷を手に入れられたんですから。あなたには感謝しないと」
「それは、私共のセリフですよ。あなたが融資してくださったおかげで、我々は破産を免れたんで すから。それに、寺○なんて教師に娘を取られるくらいなら、あなたに献上した方がマシですよ」
「そう言っていただけて、私も光栄です。ところで、お会いになりますか? もう、貴方達の記憶は残っておられないと、思われますが…」
「いや、今、ここで会って、以前の記憶を取り戻したら大変ですから、あの子が一人前の愛奴になるまで待ちます」
「そうですか…」
「それより、娘を可愛がって上げて下さい。お願いします」
そんな会話が鏡の裏側で行われている事も知らず、RIKAは鏡に向かってオナニーを始めた。
(6)
翌日。
RIKAはラバーのチュチュに身を包み、陵辱の時を待っていた。最初の発表会の時とは違って、 RIKAの表情は晴れやかだった。完全に被虐洗脳されている上、陵辱の中で純粋培養されて来 た為、SEXの事しか頭に無かった。
「支度はいいかい? RIKA」
「ハイ、スグニデモ犯サレマス。ますたー」
「そうか。いい娘だ。RIKAを犯したいという、お客さんが沢山来ているよ」
「私ノ為ニ? RIKA、嬉シイ。早ク犯サレタイ…」
「焦ったら駄目だ。無理して犯されて、躰を壊したらRIKAの大好きなSEXも出来なくなるよ」 「判リマシタ。ますたー」
いよいよ発表会が始まろうとしてた支度部屋、奴隷RIKAの最後の仕上げが施されていた。 首枷の左右に紐を繋げられ、手首の枷に鎖が着けられ、その鎖はRIKAが履かされていた靴に 繋げられていた。靴というよりも、足枷がそのまま、足全体を包んでいる様な印象だった。勿論、 足首全体を固定している為、歩くには不向きだった。
最初の発表会と同様、左右の綱を取る、二人の調教師のエスコートで、会場に向かった。帳 の向こうから聞こえてくる、客達の声にRIKAは緊張した。調教師はRIKAを落ち着かせようと して言った。
「RIKA。お前のプロフィールを言ってみろ」
「ハイ。私ノ名前ハ、すれいぶ・RIKA。牝。奴隷歴、約一年。生年月日ハ忘レマシタ。奴隷ニナ ル以前ノ事ハ覚エテイマセン。両親モ、学校ノ先生モ、友達モ、全テ忘レテシマイマシタ。ソンナ モノハ奴隷ニハ不用ダカラデス。私ニトッテ、大切ナ事ハ、らばー・ふぇちヤさでぃすとノ皆様ニ 喜ンデ頂キ、愛デテ頂ク事。デスカラ、皆様方ニRIKAヲ辱メテホシイデス。ドウカ、皆サン、私ヲ 苛メテ下サイ」
「落ち着いたか? でも、お客様方への挨拶は、簡潔なのがいいな」
帳が開きRIKAが入場すると、拍手が起こり、好奇と肉欲に満ちた眼差しがRIKAに集中する。 主人の紹介が終わり、RIKAの次の一声で狂宴は始まったと言っても良かった。
「ミンナ !! 私ヲ犯シテッ !! 」
-おわり-
(2002年5月)
© shiiya