(1)
突然ライトが点灯した。大きな檻に囲われたベットの上、ゴムシートにくるまった人影がもぞもぞと動き、躰を起こす。そこにいたのは、色白のスリムな体つきの少女だった。そして、檻の外、一人の紳士が声をかける。
「RIKAや、もう起きなさい」
とても丁寧な、優しげな口調だった。少女は眩しそうに手を目に当て、何回か瞬き、それから 檻の外の人物に目を向けた。そして、ニッコリと微笑む。
「オ早ヨウゴザイマス。ますたー」
乱れた髪を指で均し、檻の傍に寄って来た利佳は、ビニールのナイティとゴムのストッキング に長手袋という姿だった。股間には貞操帯を着装され、首と四肢には枷が填められていたが、 鎖は繋がれていなかった。睡眠中に鎖が絡まる危険を避ける為、脱走等の心配の無くなった 今は、就寝中は外しているのだった。鼻には、ピアスが施されており、それが、あどけない顔の 少女の表情を異様に妖しくしていた。
だが、ピアス以上に妖しくしていたのは、全身に施された、薔薇のTATTOO(刺青)だった。 ナイティから透けて見える、利佳の蒼白い肌には、深紅の薔薇の花と、蒼々とした薔薇の蔓が 描かれ、彫られていた。貞操帯の下からも、薔薇の花がはみ出して見えていた。
利佳はあの後、SEX断ちをさせられていた。性器周りが酷く痛んでいた上、発狂しかけてい た為、休息を要したからであった。その代わり、少しずつ、利佳の躰に薔薇のTATTOOが彫り 込まれていった。正に”愛奴RIKA”の刻印であり、永久に解けない呪縛であった。TATTOOを 刻み込まれる痛みに耐えた利佳は、確実にマゾ奴隷として、成長していっていた。
「辛かっただろう。大丈夫かい?」
主人の問いに、利佳は頭を振って答えた。
「イイエ、ますたー。私、コウヤッテ、苛メラレルノガ、好キダッタンデス。キット…。ソウ。本当ハ、 “○○○利佳”ノ頃カラ、苛メラレテ、辱メラレルノガ、好キダッタンダト思ウノ…。タダ、”すれい ぶ・RIKA”ニサレテ、初メテ気ガ付イタンデスワ」
そう言いながら、利佳は檻越しに、彼らにフェラチオを始めた。主人は、愛おしげに彼女の頭を 撫でた。利佳が主のペニスから口を離した時、精液は糸を牽き、利佳の口とペニスを繋ぎ、口か らも精液が溢れかけた。それをゴクリと飲み込む利佳。…
「ますたーノすぺるま、オイシイ…」
(2)
利佳は檻から出され、鎖に繋がれ、四つん這いになって、連れて行かれた。
ラバーのタイツとレオタードを纏い、あの、恥ずかしいプリエをやらされていた。今度は二本の ディルドゥが立っていて、ヴァキナとアナル同時責めだった。
「あぶ・のぉ・まる…、あぶ・のぉ・まる…、あぶ・のぉ・まる…(アン・ドウ・トロワ)」 掠れる様な利佳の掛け声に合わせ、利佳はディルドゥ目掛けて腰を降ろす。腰を上げたら、手 にしていたバイヴをヴァキナに突き刺す。これを何度も繰り返した。
「あぶ・のぉ・まる! あぶ・のぉ・まる! あぶ・のぉ・まる! あぶ・のぉ・まる!」 利佳の瞳から、歓喜の涙が、唇から涎が流れる。
「あぶ・のぉ・まる !! あぶ・のぉ・まる !! あぶ・のぉ・まる !! あぶ・のぉ・まる !! あぶ・のぉ・ まる !! 私ハ変態デス !! あぶ・のぉ・まる !! あぶ・のぉ・まる !! 私ハ淫乱デス !! あぶ・のぉ・ま る !! あぶ・のぉ・まる !! 私ハまぞデス !! あぶ・のぉ・まる !! あぶ・のぉ・まる !! 私ハらばーふぇ ちデス !! あぶ・のぉ・まる !! あぶ・のぉ・まる !! 私ハ牝デス !! あぶ・のぉ・まる !! あぶ・のぉ・ まる !! 私ハ愛奴デス !! あぶ・のぉ・まる !! あぶ・のぉ・まる !! 私ハSEX人形デス !! あぶ・ のぉ・まる !! あぶ・のぉ・まる !! 私ハ獣デス !! あぶ・のぉ・まる !! あぶ・のぉ・まる !! あぶ・のぉ・ まる !! あぶ・のぉ・まる !! 」
主人は満足げに利佳を見守っていた。
(3)
この後、利佳は小さな台の上に座らせられ、拘束、固定された。身動き出来ない形に拘束された状態で、アヌスにエネマバルーンを装着され、長いチューブが伸びていた。チューブの先には 浣腸液が入る容器があり、やや高い所に吊り上げられていた。容器に1リットルものグリセリン 液が注がれ、それは利佳の体内に入っていった。
「あ…、あ…、ああ…、あ…、ああぁぁぁぁぁっ !! ああああぁぁ~~~~~~~~~~~~ !! 」
利佳は絶え間ない喘ぎ声を上げ始めた。やがて、激しい腹痛と便意が利佳を襲った。殆ど身動 き出来ない様に、拘束、固定されている為、身悶えして、七転八倒して苦しむという事は出来なか ったが、動ける範囲で、鎖や金具をガチャつかせ、体を前後左右に揺さぶって、苦しみを表した。
「ああーっ !! あーっ !! 痛イッ !! 痛イヨッ !! オ腹ガ痛イヨッ !! オ腹ガ痛イッッ !! 」
全身、ラバーに覆われ、辛うじて露出している、蒼白い顔を紅潮させ、脂汗と涙と涎を流しながら、 利佳は泣き叫び、苦痛に顔を歪めた。だが、利佳の苦悶の表情には、歓喜の色が混じっていた。
「イ…、痛イ…、痛イノ…、痛イノイイ、オ腹痛イノトッテモイイッ !! 」
二時間後。
利佳は尚も、地獄の便意に苦しめられていた。脱水症状を起こさない様、まめに水分を与えられながら、浣腸責めは続いていた。
そして、限界を感じた調教師は、利佳のアヌスの栓を抜く事にした。
「待ッテ !! 抜カナイデ !! オ願イッ !! 止メテ !! 」
「これ以上はダメだっ !! 抜くぞっ !! 」
「イヤアァァァァァッ !! 」
利佳のアナルから、濁った音と異臭と共に、大量の汚物が噴出した。地獄の便意から解放された利佳は、排泄後の快感に酔いしれていた。
(2002年5月)
© shiiya