利佳ちゃんのラバーバレエ - 第四幕之参 - 薔隷発表会・絶望と絶頂のフィナーレ、被虐のプリンシパル・利佳

(1)

再び姿を現した時、利佳は黒尽くめの姿をしていた。
頭部と未成熟な乳房を除く全身を覆うラバースーツも、ウェストを蜂の胴の様に括り上げる合皮 製のコルセットも、太股半分位まである編み上げブーツのピンヒールも、首と四肢に填め込まれた 枷も、顔半分を覆い口と言葉を封じる猿轡も、髪を飾るビニールのリボンも、全てが黒一色だった。 辛うじて枷に打たれた錨と金具が鈍い銀色をしていた。ゴムとエナメルが、白い光沢を放っていた が、黒一色と言っても良かった。
それ以上に黒かったのは、利佳の心だった。まるで果てしない暗闇の如く、悲しい程、黯黒としていた。陵辱に継ぐ陵辱の末、淫らな快楽に毒され、殆ど被虐の洗脳は完了しかけていた。

11

(もう、おしまいだわ…。私…。これが済んだら、完全にこの人達の奴隷にされるんだ…)
利佳を引いてきたロープと、 バイヴと尿道カテーテルとアヌスプラグを外され、手枷の鎖を長い物に代え、猿轡も外され、ラストステージの準備が整った。二人の調教師が利佳の脇に付き、彼 女のヴァキナとアナルを弄くり回し、自分のペニスを扱かせ始めた。
そして、利佳の口が開き始めた。
「み…、皆様…。ほ、本日は利佳をたっぷりと可愛がって頂き、あ…、有り難う…、ご、ざいました。 お陰様で…、り、利佳は…、み、みだ…、淫らな牝になりました……」
恐ろしい位に重々しい口調で、途切れ途切れながらも言葉を綴り続ける利佳。
「ご、御覧下さい…。利佳の…、ヴ、ヴァキナを…。利佳のヴァキナは皆様のペニスやディルドゥを 咥えられる様になりました。い、今でも、御ペニスを咥えたくて、咥えたくて、仕様がありません。 アナルも御ペニスを咥える事が出来る様になりました。利佳は淫らな牝マゾです」
利佳はさらに言葉を続けた。  「サディストの方々に苛められ、辱められ、慰み物にされ、責められ、犯されるのが大好きな変態 の牝です。これが今の、いや、本当の私です。かつての私は、私立の△学校に通う、1×歳の女 の子でした。”○○○利佳”と言う少女でした。でも、それは、偽りの私でした。私は性の奴隷。 被虐の奴隷。快楽の奴隷。肉欲の奴隷。マゾ奴隷。ラバー奴隷。淫乱奴隷です」
その時、利佳は引きつった笑みを浮かべながら、涙を溢れさせた。
「私はスレイブ・RIKA。アール、アイ、ケィ、エー。”RIKA”です。Rは”ラバー”、I は”淫乱”、Kは “姦淫”、A は”アブノーマル”…。そうです。私はラバーフェチの、淫乱な変態です。もう、SEX無しではいられません。元の暮らしにも戻れません。で、で、ですから…、RIKAを、い、い、いじ、苛 めて下さい…」
利佳の言葉は尚も続く。
「わ、私は、ここに、と、永遠の隷属を誓います。皆様の性奴となる事を誓います! 被虐の中で 生きる事を誓います! 牝マゾになりきる事を誓います !! その証しとして、私の身も心も捧げます !! どうか、私を犯して下さいっ !! 」

(2)

利佳に好奇の視線が集中した。そして、早速、脇の二人が利佳を犯し始めた。一人は前、一人 は後、二人に持ち上げられ、立ったままで犯された。利佳は軽く悲鳴を上げたが、やがて喘ぎ声 に変わっていった。
「ああぁ…、あ…、あぁぁぁ…、あ…、ああ…、あああぁぁぁ……」
利佳は甘美な喘ぎ声を上げて、二人の牡獣の間に挟まれる形で悶えた。二本のペニスは、それぞれヴァキナとアヌスに深々と入り込み、下から利佳の躰を突き上げ続けた。

12

「ああぁぁ~~~っ! ああぁぁ~~~っ! ああぁぁ~~~っ!」
絶え間無い喘ぎ声を上げ、躰をリズミカルに上下運動させる利佳。最初はゆっくりとした動きだ ったが、それは男達の動きに合わせて、早く、激しくなっていく。
「ああっ! ああっっ! ああっっ! あっ !! あっ !! あっ !! あっ !! あっ !! あっ !! 」
三人が揃って、絶頂を迎えかけた、その時、異変が起こった。
「い、いやぁーっ !! やめてぇーっ !! 助けてぇーっ !! いやだぁぁーっっ !!」 突然、利佳が暴れ出し、泣き叫びながら抵抗を始めた。
「こ、今度、イっちゃったら! わ、私っ! 私っ !! 本当にお家に帰れなくなっちゃうっ !! 正真正銘 の奴隷になっちゃうっ !! そんなのいやあぁっ !! お家に帰りたいっ !! お家に帰してっ !! お家に帰 るのっ !! 元の暮らしに戻りたいっ !! 奴隷なんかいやっ !! 奴隷になんかなりたくないっ !! 」
皆、やや、面食らった様子だった。さっきまでと正反対の事を言い始めたからだ。利佳を犯してい た二人も、一瞬躊躇した。だが、主人は続ける様命じた。
「奴隷はやだっ !! 奴隷はやなのっ !! 助けてっ !! 助けてっ !! 助けてっ !! パパーッ !! ママーッ !! せ、せんせーぃっ !! 寺田先生ーっ !! あああぁぁ~~~~~~っっ !!!! 」
絶叫が尽きると同時に、利佳は二人の間で崩れた。嗚咽と荒れた息が聞こえる。
利佳は絶頂を迎えた。
ゆっくりと降ろされ、立つ事も出来ず、利佳はその場にへたりこんでしまった。項垂れて、嗚咽す る利佳。その様を他のサディスト達は、彼女を取り囲み、見下ろしていた。

(3)

暫くして、ゆっくりと利佳が顔を上げ、周りの者達を見上げ、見回した。
だが、その目つきは、明らかに今までとは違っていた。確かに虚ろで、正常ではないが、発狂し た目つきとも違う。とにかく、何かが変わっていた。そして、掠れそうな声を上げた。  「オ…………、オ…………、オカ…………、オカ…………」
利佳の唇から驚くべき言葉が漏れた。
「オ…、カ…、シ…、テ…。オ、カ、シ、テ。犯シテ」

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驚く一同に、利佳は縋り付きながら、訴えた。
「私ヲ犯シテ。私ヲ苛メテ。私ヲ責メテ。私ヲ嬲ッテ。オ願イ。犯シテ。苛メテ。責メテ。嬲ッテ」
利佳の口から、虐待を求める言葉ばかりが、次々と飛び出した。そして、主人が口を開いた。
「皆さん。利佳の被虐洗脳は完了しました。この子は最早、SEXとSMプレイの事しか考えられな い、淫乱ドールに生まれ変わりました。 どうぞ、この子をたっぷりと、御堪能下さい」
主人の言葉が終わるや否や、周りの者達は早速、利佳を次なる陵辱の舞台へと、送り込んだ。
足元の不安定なピンヒールを合皮のバレエ・シューズに履き替えさせられ、コルセットをラバーの レオタードに着替えさせられ、利佳は彼らの肉欲の贄となった。
「犯シテッ! 犯シテッ! RIKAヲ犯シテッ!」

(4)

虚ろな瞳で彼らを見上げ、縋り付いて被虐と汚辱を求める利佳。それに応えるべく、五人の男 達が利佳を嬲った。仰向けに横たわった一人の上に利佳を跨がせ、ペニスの上に腰を降ろさせ、 ペニスが利佳のヴァキナに収まった所で、もう一人はペニスを利佳のアヌスに滑り込ませ、さらに もう一人がペニスを咥えさせ、残りの二人は、利佳の手でペニスを扱かせた。
「ングッ! ングッ! ンググッ !! ンググーッ !! ングッ !! ングッ !! ングッ !! ングッ !! ………」
それは、狂気に満ちた光景だった。利佳は一度に五人に犯されていた。3Pというのは、よく聞 くが、6Pとは…。利佳は一定のリズムで、前後に、上下に、そして左右に揺れ動いていた。
そして、最初の絶頂を迎えた。左右の男達のスペルマを浴びた利佳は、荒い息を吐きながら横 にゴロリと転がった。そして、口から、ヴァキナから、アヌスから溢れるスペルマを躰に塗りたくり、 しなやかで柔らかな体をくねらせる様に悶えながら、虚ろながらも、妖しげな瞳で彼らを見上げた。
「モット…、モット、犯シテ…。モット、犯シテッ !! オ願イッ !! モット、犯シテェーッ !! 」

14

利佳は叫んだ。そして、再び、五人に犯された。
「アアアァァァッッ !! アハッ !! アハッ !! アァッ…、アァッ…、アハ…アハ…アハ…アハ……」
最早、利佳は一匹の獣と化していた。  「私ヲ犯シテッ !! 私ヲ苛メテッ !! 私ヲ責メテッ !! 私ヲ嬲ッテッ !! 」
五人がイくと、次の五人、また五人、さらに五人…、と、利佳は繰り返し、繰り返し、何度も何度 も犯された。その都度、スペルマを浴び、利佳の躰を覆う樹脂の衣装は濡れ、ヌラヌラとした光を 放っていた。
「イ、イイワァ…、 リ…、RIKAヲ…、RIKAヲ犯シテッ !! RIKAヲ苛メテッ !! 」
粘膜同士、粘液同士が絡む音。ゴムとゴムとが擦れる音。肉と肉が打ち合う音。これらが少女 の歓喜の声と重なり、一定のリズムを取って、鳴り響く…。
「イイィーッ !! イイィーッ !! モット !! モット !! 犯シテッ !! 犯シテッ !! 」
いつ果てるか知れない、陵辱の中、利佳は発狂寸前だった。しかし、利佳の心の中で、自我が 崩壊しかけている一方で、別の自我が形成されつつあった為、発狂には至らなかった。だが、利 佳は完全に被虐洗脳され尽くしていた。思考力を失い、過去の記憶も失い、SEXとSMプレイの 事しか頭に無い、性の奴隷になり尽くしていた。
(私…、完全に奴隷にされてしまったんだ…。もう、”○○○利佳”には戻れない…)
一瞬、利佳の心の中に僅かに残っていた、元の利佳の意識が甦った。しかし、それは、すぐに  掻き消され、二度と表に現れる事は無かった。
「RIKAヲ責メテーッ !! RIKAヲ嬲ッテーッ !! 」
佐々木利佳は、愛奴・RIKAへと生まれ変わった。

(2002年2月)
© shiiya

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