利佳ちゃんのラバーバレエ - 第六幕 (改訂版)


 利佳は両腕を吊され、右脚も後に高々と吊り上げられた。左足には重い鉄球が付けられ、持ち上げる事が出来なかった。その為左足は爪先立ちになり、バレエのアラベスクの様な姿勢になった。
 「まあ、なんて綺麗…」
 「よくあそこまで高々と脚が上がるな」
 観客席から感嘆の声が上がった。しかし、利佳はそんな言葉は耳に入らず、これから始まる淫靡なショーに戦慄した。

 ビニールのパニエで隠され、自分の方からは見えなかったが、股間の性器と肛門周りが露出しており、片脚を高々と吊り上げられる事によって恥部が丸見えになった。
 そして、その背後にはラバーに包まれた、1人の男が立っていた。
 がっしりした体付きの成年男性で、その屈強そうな腕や脚から、例え鎖や枷で拘束されて無くとも一旦掴まれたら、小柄で華奢な少女では抵抗しても逃れられない事が想像出来た。
 そして、男は性器の竿を扱き、勃起した所にゴム製のサックを被せた。それは硬質のゴムで出来ており、被せられた本物を一回り太くした大きさと形だった。しかも、男性器が勃起した形で模られたサックには、本物には無い、丸い小さな突起が沢山ついており、先端には丸い穴が開いていた。
 背後とは言え、利佳の視界に入る角度で、一連の装着作業が行われていた為、一部始終が、彼女に丸見えだった。
 そして、男が歩み寄ってきた。何が始まるのかを理解した時、利佳はそれから逃れるべく、自分を吊っている鎖を振り解こうと藻掻き始めた。しかし、それで鎖が外せる筈も無く、不安定な自分の躰が揺さぶられるだけだった。
 「い、いやっ!! 近寄らないでっ!! 」
 最早、恐怖で大きく見開き、涙を溢れさせる瞳で相手を見上げ、許しを乞うしか無かったが、そんな利佳の哀願を踏みにじるかの様に、男はペニスサックにゲル状のローションを塗り、そして扱き、それを利佳に見せつけた。
 「丁度中で勃起して、いい締め付け具合だ。始めるぞ」
 男が軽く手を上げて合図すると、耳をつんざく様な重々しいエレキギターの音が鳴り響き、“白鳥の湖”の有名なフレーズをアレンジした旋律を奏でた。それは退廃的な旋律だった。
 「利佳が演じるのは汚涅奴(オデット)姫。悪魔によって呪いをかけられようとしています」
 司会のアナウンスと同時に、男が利佳の背後に回った。そして利佳の性器にもローションを塗り、充分に馴染んだ時点で男の手が利佳の太腿と胴体を掴み、サックを被せた男根を性器の割れ目に密着させた。

 「いやぁっ!! いやぁぁっ!! やめてっ!! 入れないでっ!! 」
 尚も叫んで哀願し、躰を揺さぶって抵抗する利佳であったが、為すすべ無く、男根は利佳の体内にゆっくりと滑り込んでいった。
 「いやぁぁぁぁぁぁぁっ!! 」
 利佳は絶叫した。それを掻き消すかの様なエレキギターの旋律が鳴り響いた。
 すでにバイヴやディルドゥの挿入で処女膜を破られ、それに慣らされ、今も充分にローションを馴染ませられていたので、痛みは少なかった。
 しかし、硬質ゴムのペニスサック越しとは言え、大の男の男根が利佳の性器内に挿入されたのは事実であり、男の性器が実際に入ったのは、これが初めてだったのである。その事が利佳の心に大きな衝撃を与えた。
 (先生…、先生…、寺田先生…、寺田先生…)
 利佳は心の中で愛しい人の名前を呼び続けた。本来処女を捧げる筈だった人に捧げられなかった事が、彼女を絶望させた。
 「いやぁぁ…、いやぁぁ…、いやぁぁ…、いやぁぁ…」
 利佳の秘蕾を貫いた男根は、ゆっくりと前後に動き始めた。
 「汚涅奴にかけられる、悪魔の呪いの儀式は始まったばかりです」
 男の腰は、男根を大きく動かし、利佳の子宮を突き上げ始めた。
 「いやぁっ!! いやぁっ!! いやぁっ!! いやぁっ!! いやぁっ!! いやぁっ!! 」
 男の動きは次第に大きく、そして早くなっていった。
 「いやぁっ!! いやぁっ!! いやぁっ!! いやっ!! いやっ!! いやっ!! いやっ!! いやっ!! いやっ!! いやっ!! いやっ!! いやっ!! いやっ!! いやっ!! 」
 利佳の声も嫌という拒絶の連呼だったが、次第に獣の様な喘ぎ声に変化していった。
 「ああぁっ!! ああぁっ!! ああぁっ!! ああっ!! ああぁっ!! ああぁっ!! ああぁっ!! ああぁっ!! ああぁっ!! ああっ!! ああぁっ!! ああぁっ!! ああぁっ!! ああぁっ!! ああぁっ!! ああっ!! ああぁっ!! ああぁっ!! ああぁっ!! ああぁっ!! ああぁっ!! ああっ!! ああぁっ!! ああぁっ!! ああぁっ!! ああぁっ!! ああぁっ!! ああっ!! ああぁっ!! ああぁっ!! ああぁっ!! ああぁっ!! ああぁっ!! ああっ!! ああぁっ!! ああぁっ!! 」
 エレキギターの伴奏に合わせるかの様なリズムで男の男根は、利佳の子宮を突き上げ続けた。激しい衝撃と、それに伴う性器の刺激による、性的な快感によって、利佳は意識が朦朧とし始めた。
 「間もなく悪魔の洗礼による、呪いの完了を迎えようとしています」
 (え!? 呪いの完了って何!? )
 利佳は、そのアナウンスの意味が判らなかったが、言い知れぬ恐怖だけは感じた。
 「くっ! もうすぐイくぞ。利佳のヴァキナの中にタップリ射精してやるぞ!」
 男は利佳の耳元で、そう呟いた。
 次の瞬間、意識が朦朧としかけていた利佳が我に返った。
 「ええっ!? い、今、何てっ…!? 」
 「利佳のヴァキナの中に、スペルマをタップリ注ぎ込んでやる」
 「いやぁっ!! やめてっ!! やめてっ!! 出さないでっ!! 出さないでぇぇっ!! いやぁぁっ!! 」
 「そうか、お前のヴァキナから俺のペニスを出さないで欲しいのか。お望み通り射精するまで出さないでおいてやる」
 「ち、違うっ!! 抜いてっ!! 抜いてっ!! 抜いてっ!! 抜いてっ!! 早く抜いてっ!! 出す前に抜いてぇぇぇぇぇぇぇっ!! 」
 「お望み通り抜かせて貰う。タップリ貯まった、俺のスペルマを利佳の子宮の中に抜かせて貰うぞ」
 男はわざと利佳の哀願をはぐらかし、彼女の願いを踏みにじった。
 「いやぁっ!! やめてぇぇっ!! 私の中に出さないでぇっ!! 赤ちゃん出来ちゃうっ!! お願いだから、それだけはやめてぇっ!! お願いぃっ!! 許してぇぇっ!! いやぁぁっ!! いやだぁぁぁっ!! 助けてっ!! 助けてぇぇっ!! 助けてぇぇっ!! いやぁぁぁっ!! いやぁぁぁぁっ!! 」
 利佳は尚も泣き叫んで哀願した。
 だが、その哀願は聞き入れられる事は無かった。

 「あ…、ああ……、ああああ……、あ………、あ……、ああ……」
 利佳は膣内射精された。
 そして、激しい絶望感が利佳を襲った。
 「汚された……。汚された……」
 最愛の男性に処女を捧げられなかったばかりか、その男性の精も受け入れられなかった。見ず知らずの男の精を注がれた瞬間、利佳は護謨に身を包んだ牡獣と契りを結ばれてしまった。
 「あ…、ああ……、あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!! わぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!! うわぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!! うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!! 」
 利佳は言葉にならない声で号泣した。
吊していた鎖が緩められ、腕や脚が下ろされると、利佳はその場にへたり込み尚も号泣した。
 「こうして、汚涅奴姫は悪魔の呪いをかけられ、淫らな牝にされてしまったのでした。この呪いを解く術は無く、姫は淫らなマゾ奴隷へと堕ちていくのでした」
 このアナウンスを聞きながら、利佳は自分を犯した男に介抱されて立たされた。その最中、利佳は男の手を払いのけようとした。しかし男は利佳の態度に怒るでもなく優しい素振りと手つきで股間の精液を拭き取り躰のピアスを外し、チュチュを脱がせていった。

 利佳は避妊リングを挿入されていて、更にピルも服用されていたので妊娠の心配は無かったのだが、それを知らされていなかった為、膣内射精による妊娠の恐怖に苛まれていた。
 そんな不安もお構いなしに、利佳は次なる凌辱の舞台の支度を施されていった。

(2022年6月)

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