(1)
(あれから、何日経ったのかしら…。私…、どうして、こんな事に…)
薄暗い地下室に一人、利佳は拘束、監禁されていた。あの日。そう、利佳がバレエのお稽古の帰り道、一台のワゴン車内に引きずり込まれた時から、利佳の凌辱に満ちた日々は始まったのだ。悲鳴を上げ、必死で抵抗するも薬を嗅がされ、 意識を失い、気が付いた時には、ラバースーツを着せられ、首と手足に枷を填められ、小さな檻の中に閉じ込められていた。 まるで犬か猫の様に四つん這いの形で拘束され、舌と乳首にピアスを施され、それを鉄格子に繋がれていた為、身動き一つ取れなかった。そして、悲鳴すら上げられない状態だった。だが、利佳にとってショックだったのは、股間に覚えた痛みだった。何と利佳のアナルとヴァキナには、アナルプラグとディルドゥがねじ込まれていたのである。自分の股間がいかなる状 態かを理解した時、利佳は激しい恐怖と羞恥心、悲壮感と絶望感に襲われた。悲鳴にもならない濁った声を上げ、その瞳 から大粒の涙を零れさせて、利佳は泣き出した。
だが、それはほんの始まりに過ぎなかった。 程なくして、利佳に買い手が就いた。彼女を買ったのは中年の某資産家で、利佳は早速、梱包されて、この中年紳士の 手に委ねられた。彼の屋敷で利佳を待っていたのは、数々の責め具とラバースーツ、それらが揃った地下室、そして、そこでの牝マゾ奴隷としての凌辱の日々だった。
(私…、これから、どうなっちゃ…、いや、されちゃうんだろう…)
「魔羅、吸う、フェラ…、魔羅、吸う、フェラ…、魔羅、吸う、フェラ…、魔羅、吸う、フェラ…、魔羅、吸う、フェラ…」アン・ドゥ・トロワ)
利佳は掠れそうな声でリズムを取りながら、バレエのレッスンに励んでいた。いや、それは最早、バレエのレッスンとは言えないものだった。最も基本的なグラン・プリエをやっているのだが、利佳の足下には先端がディルドゥになってる棒が立っていて、それは床に固定されており、利佳の足首が短い鎖で繋げられ、ディルドゥの真上には利佳のアナルとヴァキナがあった。それに利佳は腰を落としているのだった。
「魔羅、吸う、フェラ…、魔羅…、ン…、ンアァ…、吸う、フェラ…、魔羅…、ンンッ! 吸う、フェラ…」
リズムを取っていた利佳の掛け声が所々、口籠もった喘ぎで乱れた。息も次第に荒くなっていった。
(わ…、私…、もう…、駄目……) 利佳はディルドゥから体をずらして、その場に座り込んだ。そこへ利佳を買った紳士が入ってきた。 利佳は慌てて立ち上がり、さっきのポジションを取った。紳士は冷ややかな目でそれを見つめていた。
「ご、御免なさい! 勝手に止めてしまって!! わ…、私…、私…」 利佳の瞳は怯えていた。命じられたレッスンを勝手に止めた事で、 非道い目に逢わされると思い、哀願した。今までの経緯を、又、今の利佳の境遇を考えると、利佳が彼に抱く恐怖は当然ですらあった。 ところが、彼の言動は利佳の怖れに反するものだった。彼は手にしていた水差しから、コップに水を注ぐと、それを利佳の口元に持っていった。
「疲れただろうし、汗もいっぱいかいただろう。飲みなさい」
驚く程、穏やかで優しそうな口調だった。利佳はコップに口をあてて水を飲み始めた。一気に飲み干そうとした為、咽せて 咳き込んだ。 紳士は、ゆっくり飲めと窘めながら、二杯目の水を注いだ。今度は利佳はゆっくりと喉を潤した。
「ところで、利佳ちゃん。レッスンの方の、調子はどうかな…」
紅潮してた、利佳の蒼白い顔に翳りがさした。そして、さっきまでやっていた、恥ずかしいプリエを再び始めた。ディルドゥ は利佳のヴァキナに、深々と入っていた。利佳は涙を浮かべながらリズミカルに、ディルドゥの出し入れを繰り返した。 「ご…、ご覧下さい…、マスター…。利佳のヴァキナとアナルは…、あぁ…、こ…、こんなに…、ディ…、ディルドゥが…、は…、 入る様に…、な…、なりました。わ…、私は、こんな恥ずかしい事も平気な、嫌らしい女の子にされてしまいました! あ…、 あぁっ! ま…、魔羅、吸う、フェラ…、魔羅! 吸う! フェラ!!」
(2)
なおも続ける利佳を見つめながら、彼は語りかけた。
「最初の内は辛くとも、慣れてくると…、やっぱり病みつきになっただろう? 利佳ちゃん…」
確かにその通りだった。最初の頃は、二、三人掛かりで、無理矢理やらされていた。痛みと恥ずかしさで半狂乱にならん ばかりに泣き叫んでいた。それが、今では自分から深々と入れられる様になって来ている。他の責めに対しても、抵抗が無 くなりつつある。利佳は自分自身が淫らになりつつあるのを感じていた。
「魔羅! 吸う! フェラ !! 魔羅! 吸う! フェラ!! ……、わ…、私は…、私はとってもエッチな女の子です!! 私は変態 女子○学生です !! 1×歳の淫乱少女です !!! 魔羅 !! 吸う !! フェラ !! 魔羅 !! 吸う!! フェラ !!…」
狂った様に続ける利佳を満足げに見つめ、水差しと鍵を床に置き、疲れたら枷を外して休んで良いと告げて、彼は部屋を 後にした。しかし、利佳はその後も、やや暫く続けていた。
バイヴの振動音に交じって、粘液と粘膜が絡む音、ゴム同士、もしくはゴムと皮膚とが擦れる音、少女の声帯から発せられる 濁った音が聞こえてきた。利佳はラバーのタイツとレオタードを着せられ、180°開脚状態で拘束され、フェラチオを やらされていた。両手で頭を押さえられ、口一杯にペニスを咥えさせられ、喉の奧まで使ってしゃぶらされた。二人の分泌液 で程良く濡れたペニスと唇は滑らかに動く…。
しかし、そんな利佳の表情に苦悶や恐怖、悲しみや憎しみといった色は無かった。ここに監禁されて以来、初めて見せる、 安心しきった、穏やかな表情だった。紳士の手つきも、力任せに押さえつけたり、ねじ伏せたりする様な手つきではなく、何 かを愛おしむかの様な、優しそうな手つきだった。
「上手だね、利佳ちゃん…。私のペニスは、そんなに美味しいかい?」
無言で頷く利佳…。時折、喉の奧から濁った呻り声を上げる。
「そうか…。 それじゃあ、私のスペルマは? これも美味しいかね?」
再び頷く利佳…。フェラチオを続けながら、潤んだ瞳で彼を見上げた。時折、利佳の下半身が突然、電気でも入ったかの 様にビクンと動いた。長時間の無理な姿勢での拘束と、バイヴの為に筋肉が痙攣を起こしているのだ。
「フフフ…、嫌らしい娘だ…。どんな男のペニスでもいいんだろう? あの男…、寺田とかいう教師のでも…」
その時、利佳は激しく頭を振った。すると、彼のペニスが根本で捻れ、思わず激痛に声を上げた。
「あっ! ご…、御免なさい! 痛かったでしょう。本当に、御免なさい…、御免なさい…」
利佳は謝りながら、彼のペニスを根本から舐めた。しかし、彼は怒りもせず、微笑みながら利佳の頭を撫でた。
「いや、いいんだよ、それよりも…、君は本当に良い子だ。むしろ、悪いのは私の方だ。寺田なんて男の事を口に出したから。 済まなかったね。でも、本当は今でも好きなんだろう?」
利佳はフェラチオを続けるだけだった。彼の手が、彼女の口をペニスから引き離した。
「本当の気持ちを言ってごらん」 彼の問いに対する、利佳の答は意外なものだった…。
「寺田先生なんか大っ嫌い! パパもママも大っ嫌い!! だって、私を助けてくれなかったんですもの。助けに来てくれなかっ たから私、あなたの奴隷にされたのよ…。ン…、アァ…。ペニスをしゃぶらせてもくれないし、ラバーで包んでもくれない。鎖 で繋いでもくれないし、バイヴもくれない。私を苛めてくれない、寺田先生なんか大っ嫌い!!」
利佳は相当、無茶苦茶な事を言った。だが、それが本心で無い事を見抜いていたので、彼は微笑むだけだった。そして、 優しく利佳の頭を撫でながら、フェラチオを続けさせた。
やがて二人は絶頂を迎えた。
「上手だったよ。利佳ちゃん…。明日は発表会だから、ここまでにしよう。”奴隷リーナ・RIKA”のお披露目さ。先日よりも 沢山、お客さんが来るから、たっぷり可愛がってもらうんだよ。いいね…」
利佳は”発表会”で何が自分を待っているのか、まだ理解出来ていなかった。しかし、それから逃れられない事、それ が済んだら二度と元の生活には戻れなくなる事は理解出来ていた。バイヴの余韻に酔いしれる利佳の口元から、スペルマ と共に笑みが零れた…。
(2001年11月)
© shiiya