奈緒子ちゃんの拘監日記2

 ♂月♂♀日   バイヴの日
 昨日のレイプから拘束監禁に至り、私はこの狭い空間で一夜を過ごしました。全身と股間に覚えた痛みと、ラバーで全身を覆われている事による汗の不快感、狭い場所に閉じ込められている事による息苦しさで一睡も出来ませんでした。手足はすでに痺れて感覚が無くなってましたが、まだ性器と肛門が痛み続けてました。
 たった一夜でさえ、こんなに辛いのに、これから20年間もここで過ごす事に耐えられるとは、到底思えませんでした。

 夜が明け、朝が来て、御主人様が目を覚ました模様です。
 窓と部屋を仕切っていたカーテンが開き、光が差し込みました。
 〈お早う。艶堕子(なおこ)。長い20年の始まりの朝だ〉
 どこかにスピーカーがあるらしく、御主人様の声がしました。しかし、私に返事や会話が出来るでも無く、一方的な呼びかけでしかありませんでした。再び上の照明が点いて私の姿が鏡に映り、この姿を御主人様に見られている事を悲嘆しました。
 〈フハハハ…。可愛いよ、可愛いよ艶堕子(なおこ)。エロ可愛い、淫らで浅ましい姿だ〉
 私の20年は言葉責めから始まりました。その言葉を聞かされて、涙が溢れ始めました。
 ライトが消え、再び外が見える様になると、目の前には全裸の御主人様がいました。昨夜私を犯した肉の棒は勃起してて、私は目を逸らしました。
 〈よく見ろ。この逞しい男のそのものの姿を。昨日の様に欲しくてたまらないだろが、20年の辛抱だ。ところで、喉が渇いただろう。フフフ…〉
 御主人様はそう言いながら、計量ジョッキを取り出し、私の目の前で性器を扱き始め、ジョッキの中に白濁した液体を噴出させました。更に勃起が収まって萎えたところで今度は黄色い液体をジョッキに放出させたのです。
 〈シロップ入りのジュースの完成だ〉
 (ジュースって!? まさか!?)
 御主人様が踏み台に上ると、天井で物音がしました。口に繋がっているチューブに伝わってくる振動で何が起こっているのかが判りました。
 (やめてっ!! やめてっ!! そんな汚いの飲ませないでっ!! 飲みたくないっ!!)
 上目で天井を見上げ、頭を振って呻き声を上げて飲まされるのを拒みましたが、漏斗か何かに流し込まれる音がして、それはチューブを通ってお腹に流れ込んでいきました。
 (やめてぇぇぇぇっ!! いやぁぁぁぁぁぁぁっ!! 助けてぇぇぇぇぇっ!!)
 直に胃に流し込まれている為、味は感じませんでしたが、胃から食道とチューブの隙間を伝って、口と鼻に異臭が逆流してきました。
 〈さてと、次は朝の給餌だな。待ってろよ。餌の用意をしてくる〉
 その場を外して再び現れた御主人様が持ってきたのは、正に「餌」でした。2ℓ入りのペットボトルにほぼ満杯の緑色の流動物。それが私の朝食でした。いや、もう食事とは言えない、「餌」でしかありませんでした。
 〈生野菜と牛乳、卵にお粥、幾つかのビタミン剤と薬をミキサーで混ぜた物だ。栄養たっぷりだぞ〉
 御主人様はそれをシリコン製らしいエネマバッグに流し込み、先程同様、天井に運びました。やがて上からその流動物が流れて来ました。当然ながら、味はせず、生野菜の青臭さが口と鼻に流れてきただけでした。私はこれから20年間、こんな食事…、いや、単なる栄養の投与に過ぎませんでした。食べ物を味わい、愉しむ事が許されず、生きていくのに必要な栄養を与えるだけ。しかも、強制的に与えられるので飢える事はない。躰を完全拘束されてるが故に自らの手で命を絶つ事も出来ず、断食して死ぬ事も出来ない。本当は昨日からの陵辱に耐えきれず、本気で死んでしまいたかった。だけど、それすら許されない。自ら死を選ぶ自由すら無い事に気づいたのでした。
 私に残された自由は、心の中で思う事だけ…。
 そう思っているうちに、お腹が苦しくなって来ました。
 私の胃には2ℓの流動食は多すぎたのでした。
 流動物が落ちなくなり、チューブで滞っているのが判りました。もう入らなくなったのです。
 ところが、御主人様はエネマバッグを扱いた上、チューブを外して息を吹き込み、無理矢理流動食を胃に押し込んだのです。
 (やめてっ!! お腹いっぱいなのっ!!)
 激しい嘔吐感が私に襲いかかりました。しかし、口を完全に塞がれている私は吐く事が出来ず、吐いたら更に喉に逆流した嘔吐物が気管を詰まらせる危険がありました。
 (苦しいっ!! もうダメっ!! 吐いちゃうっ!!)
 ところが、嘔吐しませんでした。
 実は食道に挿入されたチューブには別の細いチューブも挿入されてて、その先端には小さなバルーンがついており、それを胃の入り口で膨らませたため、逆流を防止したのでした。
 嘔吐からの絶息を免れた反面、ゲップも出せず、絶え間ない胃の膨張感に苛まれる事になりました。
 〈さてと、私も食事にするか。フフフ…〉
 御主人様がその場を離れ、戻ってくるまでの間、お腹の膨張感に苦しみ続けました。
 私の20年が苦痛に満ちたものになる事を暗示するかの様な、最初の苦痛でした。
 次の苦痛はお腹が落ち着き、嘔吐感と膨張感が少し収まった頃に来ました。

 食事を終えて戻って来た御主人様は、胃の中のバルーンを萎め、ガス抜きをさせてくれました。
 ゲップが出ると幾分楽になりました。
 〈さてと、そろそろ始めるか。フフフ…〉
御主人様が鏡の下の方で何かをしていたのを見て、何をしようとしているのかを悟った  私は、呻き声を上げ、頭を振りました。
 〈さあ、お待ちかねのバイヴだ〉
 あの機械のスイッチを入れると、ヴァキナと肛門で激しい振動が起こり始めました。しかも、昨夜のものとは比べものにならない強烈なものでした。
 (いやぁぁぁぁっ!! こんなのいやぁぁぁぁぁぁぁっ!! 助けてぇぇぇぇぇっ!!)
 股間に異物をねじ込まれた事による痛みが増大したばかりでなく、内臓全体を揺さぶられるような振動で収まりかけてたお腹の苦しみがぶり返し、肛門からの振動が尾てい骨、骨盤、背骨を通って頭蓋骨に伝わり、昨日から一睡も出来ずに疲労している脳を揺さぶり、頭痛を感じました。
 思わず、この振動から逃れるべく、激しく藻掻いたつもりでしたが、軋み音を立てた鎖が動きを封じていたのです。
 〈3時間したらタイマーが切れる。それまでバイヴを愉しむんだな〉
 そう言い残して、立ち去る人御主人様。彼は夕方まで現れませんでした。
 「ムググググゥゥゥゥゥゥッ!! ンググググググゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」
 (誰か来てぇぇぇぇぇぇぇっ!! 誰か助けてぇぇぇぇぇっ!!)
 呻き声を上げ、心の中で助けを求めながら耐えるしかありませんでした。
 苦痛がピークに達し、もう耐えられないと思い、意識が朦朧とし始めた頃、苦痛の向こうにあったものが近づいてくるのを感じました。そして、苦痛を突き抜けた様な感覚に襲われました。
 初めての体験でした。
 (な、何っ!? 今の何っ!?)
 身に覚えた不思議な感覚に戸惑う間もバイヴは振動を続けました。
 その感覚が収まると、振動は再び苦痛でしかありませんでした。
 (ああぁぁぁっ!! いやぁぁぁっ!! いやぁぁぁぁぁっ!!)
 しばらく苦痛に苛まれる私に、程なく、再び、あの感覚が訪れました。
 (ああぁっ!! まただわっ!! また来たわぁっ!!)
 苦痛を越えた感覚に戸惑う私でしたが、やがてバイヴが停まり、やっと苦痛から解放されました。
 いや、苦痛よりも、その苦痛を突き抜けた後の何とも言えない感覚に戦慄を覚えました。御主人様が私をどんな風にしたいのか、未だに理解出来ませんでしたが、さっきの感覚をこれから何度も味合わされるのだけは確かでした。そして、それを何度も味合わされた、その先にあるもの…。
 想像できませんでしたが、このままだとそこから後戻り出来泣くなる…。
 (逃げなくちゃ…。何とかして逃げなくちゃ…)
 私は再び脱出を試み、激しく躰を揺さぶって藻掻き、拘束を緩めようとしました。
 しかし、私に施された厳重な拘束は、1×歳の女の子の筋力で緩む代物では無く、却って全身の筋肉を痙攣させ、ここから逃れる為の体力と気力を奪うだけでした。
 (外れない…。外れないよぉ…。誰か外して…。ここから出して…)
 藻掻く事に疲れ、すっかり気弱になって咽び泣くだけになった頃、再び激しい振動が襲いました。
 (いやぁぁっ!! もういやぁぁっ!! いやぁぁっ!! いやぁぁっ!! 助けてっ!! 助けてっ!!)
 もう我慢の限界を越えていました。いや、我慢出来る出来ないは最早関係ありませんでした。どんなに耐えられなくとも、拒もうとも、この振動の陵辱からは逃れられないのでした。もう振動に揺さぶられるまま、苦痛に苛まれ、苦痛の向こうの感覚に襲われ、早く3時間が経過してくれる事を願うしかなかったのです。

 2度目のバイヴ責めから次のバイヴ責めまで、空白の3時間。
 私は途中で気絶同然で眠っていたらしく、目を覚ました時にはすでにバイヴが止まっていました。
 もう日が暮れて、部屋は真っ暗でした。
 そこに部屋の灯りが灯り、今朝と同じ流動物を持ったが御主人様が現れました。
 〈いやぁ、すっかり遅くなった。出版社との打ち合わせが長引いてな。腹が減っただろう。餌をやるから待ってろよ〉
 今朝と同じ苦しみが繰り返されました。給餌による苦しみが落ち着いた頃、今日最後のバイヴ責めが始まろうとしていました。
 〈フフフ…。今日一日、バイヴは楽しかったか〉
 そんな気分ではありませんでした。
 〈まあ、これから毎日、幾らでも楽しめるんだからな。楽しみは明日に取っておいてもいい。何しろ、初めてのバイヴだったんだから、大してイけなかっただろうが、明日はもっとイく様になるだろうよ〉
 (え? どういうこと? “イける”とか“イく”とかって…)
 〈今日はどれだけ絶頂を迎えられたかな…。初めてで絶頂を迎えられただけでも上出来だろうが…〉
 (ぜ…、“絶頂”って…、何なの?)
 〈イくとか絶頂とか言っても、まだ判らないか。ま、いい。今日の最後のバイヴ責めと一緒に教えてやる。艶堕子(なおこ)の性教育としゃれ込むか〉
 そして、あの振動が再び始まった頃、御主人様は、嫌らしい本や女性の躰の性器の断面図等が載った本を私に見せ、様々な事を教えました。
 〈つまり、エクスタシーやオーガズム、性的快感が最高潮に達した状態になる事を「絶頂」と言うのさ。「イく」というのは、絶頂に達するところまで行くという事だ〉
 私は慄然としました。今朝からのバイヴで味わった感覚が、正に性的快感であり、それがピークに達した状態、即ち「絶頂」だと知ったからです。
 今の所、性の快感というものを実感した訳ではありませんでしたが、私はこれから毎日バイヴ責めを受け、何度も何度も「絶頂」を体験させられる、性的快感を強制的に味わされるです。その先に何が待っているかは理解出来ませんでしたが、その前に狂ってしまうとしか思えませんでした。そう考えると、昨日以上の恐怖と絶望感が私を襲いました。
 (助けてっ!! 助けてっ!! 助けてっ!! 助けてっ!! 助けてっ!! 助けてっ!! 助けてっ!! 助けてっ!! 助けてっ!! 助けてっ!! 助けてっ!! 助けてっ!! 助けてっ!! 助けてっ!! 助けてっ!! 助けてっ!! 助けてっ!! 助けてっ!! 助けてっ!! 助けてっ!! 助けてっ!!)
 私は呻き声を上げながら、心の中で何度も何度も「助けて」と叫び続けました。
しかし、私の体内に挿入された二つの装置は、振動で性器と肛門を刺激し続け、迎えがたい「絶頂」へと近づけつつありました。
 (いやぁぁっ!! いやぁぁっ!! いやぁぁっ!! いやぁぁっ!! いやぁぁっ!! いやぁぁっ!! いやぁぁっ!! いやぁぁっ!! いやぁぁっ!! いやぁぁっ!! いやぁぁっ!! いやぁぁっ!! いやぁぁっ!! いやぁぁっ!! いやぁぁっ!! いやぁぁっ!! いやぁぁっ!! いやぁぁっ!! いやぁぁっ!! いやぁぁっ!!)
 そして、遂に「絶頂」を迎えてしまったのでした。
 まだまだ性的快感として実感するには至ってませんでしたが、これが繰り返される事で性の快感に目覚めさせられる時が必ず来る。その時、私はどうなるのか。予想することができませんでした。
 「ングゥ~ッ!! ンググゥゥ~ッ!! ムグッムグッ!! ムググゥッ!!」
 なおも続く振動に、私はもう耐えられなくなっていました。頭を振り、涙を溢れさせ、濁った呻き声を上げながら喘ぎ、振動に刺激され続ける性器と肛門が反応し、性的快感を認識させられるのを拒めず、それを受け入れざるを得ませんでした。
 バイヴ責めの最中、御主人様は就寝の支度を始め、パジャマに着替えると、部屋の灯りを消しました。そして、再び天井の灯りが灯り、鏡に私の惨めな姿が映し出されました。それもやがて消え、暗闇が訪れました。
 正に絶望の闇。
 いずれ朝が来て朝日が部屋に差し込んだとしても、また同じ苦しみだけが始まる。

 こうして、苦痛で始まりバイヴ責めで明け暮れた、長い20年の最初の一日が、汚辱の中で終わろうとしています。バイヴ責めに疲れ果てた私は、振動に喘ぎながら意識が遠のいて行くのを感じていました。
 (本人記述不可能な為、丸木戸沙弩氏による代筆)

(2013年12月)

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