Rika on Rubber Ballet (Fourth Stage)
"Rika - Exhibition for Swan"(1)

利佳ちゃんのラバーバレエ―第四幕之壱― 「薔隷発表会、SWANの生贄・利佳」(1)

その日、利佳は地下室のベットの上で、静かな時間を過ごしていた。いつもなら、主人や調教師らによ る、責めを受けているか、恥ずかしいバレエのレッスンをやらされているか、どっちかだった。しかし、その 日は、利佳の発表会の日だった。彼らはその準備に追われていて、利佳の相手をしてる暇など無かった。 利佳は一人、これから始まる発表会に対する、不安な気持ちに苛まれていた。
 暫くしてから、主人らが利佳の前に姿を現した。利佳自身の支度の為であった。彼らは利佳をベットに 括りつけていた鎖を解き、彼女を起こすとビニールのネグリジェを脱がせ、シャワーを浴びせた。利佳の躰 は全くと言っていい程、日光を浴びてない為、まるで『モンテ・クリスト伯』の様に蒼白い肌をしていた。しか し、そんな病的な肌色とは不釣り合いな程、利佳の肌は滑らかで瑞々しく、ニキビはおろか、出来物一つ 無かった。それ程までに彼らは、利佳の健康管理に気を使っていたのだった。男達の手で躰を洗われて いる間中、利佳は少し泣きそうな顔で、鏡に写った自分の躰を見つめていた。
 振り返って見ると、ここの者達は、利佳に恥ずかしい、嫌らしい事こそすれど、必要以上の暴力を振るっ た事等、唯の一度も無かった。寧ろ、利佳はここでは、お姫様扱いと言っても良かった。身の周りの世話 は全てやってくれてて、食事も良い物ばかり与えられていた。確かに、自らの手で、自分の事を何かする 事すら許されておらず、全て一切の自由が認められていないのだが、彼らは利佳に恭しく接していたと言 っても過言ではなかった。 利佳は利佳で、心がぐらついていた。確かに最初は彼らに対し、恐怖と憎悪の念しか持ち合わせてい なかったが、ここまで自分に優しくしてくれていると、辱められている事を差し引いても、心が傾きかけざる を得なかった。だが、寺田に対する想いも断ち切れない。利佳の心は迷っていた。
シャワーの水気を拭き取られ、全身にシッカロールを塗られると、白いラバーの全身タイツを、白の合皮 とビニールのチュチュを着せられ、黒いピンヒールを履かされ、首と手足に枷を填められていった。メイクを 施されている最中、利佳はしくしくと泣き出した。そして、本当の気持ちを打ち明けた。
「ご…、御免なさい…。昨日の事…、先生の事、大っ嫌いだなんて嘘…。本当は今でも寺田先生の事が好 き。先生にここから助け出してもらいたい。ただ、助けに来てくれない事に、少し苛ついてただけ。出来る事 なら元の暮らしに戻りたい…。お家に帰りたい…。先生に逢いたい…。でも…、こんな嫌らしい、エッチな女 の子になっちゃって、それも出来ない…。マスター達も優しいし、もう戻れない…。私…、私…」
溢れる涙を拭い、崩れたメイクを直し、支度は完了した。
 そして、二人の調教師のエスコートで、利佳はここに来て以来、初めて地下室の外に出た。両脇を二人に 支えられながらゆっくりと階段を上っていく利佳。
                                         これから始まる発表会で、何が待っているのか、まだ、理解出来ていなかったが、それが済んだら、二度と 元の世界に戻れない事だけは、薄々解っていた。  利佳は館の大ホールに連れてこられた。そこには、約20人程の、黒いラバースーツに身を包んだ人々 がいた。その者達と目が合った瞬間、利佳は身震いし、思わず後ずさりした。  「おやおや、随分と可愛らしい奴隷じゃないか」  「あら、ほんと…。☆£さんも、良い子を手に入れたわねぇ」  「いやぁ、全くだ。羨ましい話…」 「あら? この子…、世間で行方不明になってて騒がれていた子じゃない !? 名前は確か…、利佳…、そう、○○木利佳ちゃん!」
 ホール内から一斉に驚きの声が上がった。その時、利佳の心中に淡い希望が生まれ、それに賭けるべ く行動に出た。
 「だ、誰か、助けてください! お願いです! 誰か、私を助けて!!」
 皆、一斉に利佳に注目した。その中の、深紅のラバースーツに身を包んだ、一人の女性が近付き、利佳 に語りかけた。赤いラバーに覆われた手が、利佳の白い顔に伸びる。
 「わかったわ。いいわよ。助けてあげる」
 利佳の顔に喜びの色が浮かぶ。しかし、次の瞬間、それは戦慄に変わる。マスクの下の彼女の瞳が妖しく光る。
 「あなたを、ずっとここに匿ってあげる」
 予想外の言葉に、利佳は一瞬耳を疑った。しかし、そんな利佳に、その言葉の真意を理解する間を与え られる事もなく、利佳の運命の歯車は、彼女の手足を吊り上げる鎖を巻き上げる、歯車の様に大きく回りだ した。利佳は両手と右足を天井から鎖で吊り上げられ、まるでバレエを踊っている一場面のようでもあった。だ が、利佳の顔に笑みは無く、あるのは恐怖の色のみだった。
 「本日は、私、☆£の家にお越しいただき、まことに有り難うございます。さて、今回は趣向を変えまして、  先頃、入手しました愛奴のお披露目を致したく思います。皆さん。ラバースレイブRIKA≠ナす。お見知り 置きを。確かに、以前のこの子は、巷で騒がれていた佐々木利佳≠ニ言う女の子でした。でも、今や、完 全に淫らな、マゾの牝奴隷と化しております。もうSEXとラバーを纏う事しか頭に無い、ラバーフェチの牝マ ゾ"RIKA"です。この子は、以前バレエをやってましたので、バレリーナの牝マゾ奴隷奴隷リーナ≠ニ して育てて行こうと思いました。では、RIKAの薔隷を存分、お楽しみください」